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亘 尾関

「秋は夕暮れ 夕日のさして、山の端いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ

四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあわれなり。・・・・・・」

『枕草子』での清少納言の秋のエッセンス。ですね。

京都の秋は夕陽を受けた遠くの山々をいつもより間近にさせます。

寝ぐらに急ぐ烏、列をつくって大空高く渡っていく雁、草むらの虫の声、これらは時代を超えて秋の風物詩ですね。

うなぎ屋は役目を終えて、実りの秋の美味しい旬のものに、シテの座を譲って、秋をしんみり過ごすことにしましょうか。

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